元非正規社員が40歳で年収800万円を達成した成功体験

30歳で年収150万円の元非正規社員が40歳で年収800万円の正社員になった成功体験を語ります

派遣社員の給料体系

リーダー職として派遣先に配属されたため、リーダー職手当というものが支給されるようになった。

 

月々の給料に5千円のリーダー職手当が追加される。

 

派遣社員の給料は以下の通り。

試しに満額支給された最初の給料を入れてみる。

 

基本給 22.8万円

グレード給 0.2万円

住宅手当 1万円

技術手当 3万円

家族手当 1万円

 

基本給が新卒相当と非常に少なく、その不足をグレード給と技術手当というあまり意味を持たない手当で補っている。

その理由は簡単。

賞与や残業代は基本給で決まるからだ。

賞与はあるが、だいたい2.4~2.5か月とメーカーの半分。

年収はしかり。

 

その後の昇給年間700円、リーダー手当5千円が昇給と言えば昇給だ。

 

 

リーダー職として配属された職場

リーダー職として某企業に派遣社員として配属された。

 

最初入社して簡単な事務手続きを行った後、自分の配属部署に案内された。

 

そこには、面接のときに合った人がいた。

 

あとで知ったのだが、部長兼役員の偉い人だった。

 

その次に紹介されたのは、定年再雇用のおじいちゃんだった。

 

この2人が今後の上司になる人だった。

 

とりあえず、指示があるまでそこいらに座っていてと言われて、散らかった机の上の本や箱をどけて、支給されたパソコンを開いた。

 

2日ほど経過しても指示がなかったが、3日ほど経過した後に、小さな仕事が与えられるようになった。

 

最初は簡単なケーブル図をトレースするような仕事だったが、徐々に電気設計の仕事を与えられるようになった。

 

この時期、業務経験も長くなり、誰かに聞かなくても自分で調べて仕事ができるようになっていた。

 

自分と同じ仕事をしている人は自分しかおらず、ずっと一人で仕事をしている感じだった。

 

負荷調整も一人、勤務時間も一人で決めた。・・・派遣社員なのに。

 

景気も良い会社なので、みんな他人に無関心だったのかもしれない。

 

正直、この会社で働くことが楽しくて仕方がなくなってしまった。

 

今まで、怖い先輩の上司の顔色を窺いながら仕事をしていたのと比べると天国のような世界だった。

転職活動で一番ひどい扱いを受けた会社はここ

この会社の名誉のために社名は書かないが、ざっと以下のような属性の会社。

 

非上場

政令都市にある
中国人留学生が大学の先生と協力して作った会社

社長は他社からきた日本人

 

この会社のことは新卒の頃にリクナビで見かけて、少し知っていた。

それから5年ほど時間が経過し、だいぶ規模が大きくなっていた。

だが、中国人が作った会社ということに抵抗があり、応募はためらっていた。

 

たまたま登録した人材紹介会社のすすめもあり、応募することにした。

一次面接はあっさりと通過して、非常に高く評価されていたとのことだった。

二次面接もあっさり通過した。

ところが・・・三次面接(社長面接)で状況が一変

なぜか、超圧迫面接

 

「売り上げを上げるためには何ができるか話してください」と漠然と言われて、うまく答えられないと「その年齢ならその年齢なりの考え方があってしかるべき」みたいな言われようをした。

言葉に詰まっても、助け舟もなく、最初から最後まで圧迫面接だった。

 

本当になんで、自分はその場にいるのか疑問に感じた。

 

世の中には、圧迫面接をすることで、自身のモチベーションを高める、自分たちが優れた存在であることを再認識する人種がいるらしい。

おそらく、彼らは価値観の同じ人間を求めているのだろう。

 

不採用理由も「価値観が合わない」となった。

 

貴重な有給休暇や業務終了後の時間が無駄になった。

 

転職活動

契約社員時代に半年間くらい転職活動を続けた。

 

応募した会社数は70社ほど。

 

応募した会社については、表計算シートにまとめている。

 

今後の参考になる情報は、不採用理由だ。

 

試験ができなかった、面接の結果が悪かったという納得の結果もあれば、ひどい言われようをされたり、圧迫面接をされたりと、ひどい扱いをされた会社もあった。

 

その中のいくつかを紹介してみる。

 

「年齢と社会人経験を考慮して、即戦力とは考えられない」

こちらは某老舗のメーカーだ。そこまではっきり言うことで得るものってあるのだろうか。

 

「即戦力として期待できない」

同じような言われ方だ。

 

「協調性なし、愛社精神不足」

派遣会社。入社していない会社に愛車精神とは。

 

「価値観が合わない」

ベンチャー企業。宗教団体やサークルではいので、いろいろな価値観がある人がいたほうが会社は楽しいと思うが。

 

「親和性がない」

外資系企業。水と油みたいな感じだろうか。

 

「覇気がない、年齢と経験のバランスが悪い」

中小企業。お酒の話に乗れなかったのが原因だろうか。

 

「転職する可能性がある」

老舗メーカー。何となく手ごたえがある理由。

 

一つ言えるのは、転職活動は採用する側が100倍も1000倍も有利だ。

選び放題の転職希望者の中から、1人なり2人なり採用するのだから。

結果を出すためには、継続することが大切だ。

 

ちなみに総括すると以下の通り。

書類通過率 29.3%

内定率 6.9%

 

派遣会社に限定すると

書類通過率 100%

内定率 50%

 

派遣会社はよっぽどのことがない限り、書類は通って1/2で採用となる、雇用条件はそれなりだが、入社は非常にしやすいことがわかる。

 

 

リーダー職として配属

最後に「リーダー職にするので行ってほしい」と。

 

自分の将来を考えると、リスクの高いエンジニアリング会社ではなく、メーカーに行きたいということを主張し、態度を保留した。

 

その後、リーダー職になれるのであれば、だれも配属されていないもう1社でもなれないか?という疑問をぶつけてみた。

 

リーダー職とは、各派遣先に1名はいる、派遣会社ならでは職種だ。

 

管理職とは異なり、あくまで派遣社員のとりまとめ係だ。

 

本来、各派遣先にいるはずだが、自社はいないほうが多く、全社員のわずか5%とのこと。

 

結果は、「リーダー職にする」とのこと。

 

これで、昇給5千円が確定した瞬間だった。

営業所のマネージャーから電話が

営業面談を受けた後、営業所のマネージャーから電話がかかってきた。

 

「営業面談を受けた、メーカーの子会社に行ってほしい」と。

 

自分はどうしても、もう1社のほうに行きたいと言ったが、それでも引き下がらない。

 

理由は、次の通り。

 

何度、スキルシートを送っても面談すらしてもらえなかった会社に、始めて書類が通り、面談に呼ばれた。このまま契約してもらえれば、口座登録できる。

 

手ごたえあり

何社か営業面談に行った中で、何社か手ごたえがあった。

 

1社は大手メーカーの子会社のエンジニアリング会社だ。

 

FPGAの設計をやっている会社で、どうしても自分を採用したいという気持ちが感じられた。

 

たしかにFPGAの設計はやっていたことがあるが、メインの業務ではないし得意でもなかった。

 

にもかかわらず、業務経験と資格などの総合評価が非常に高いようだった。

 

何と、派遣社員1人に、社員3名(調達1名、技術2名)という面談だ。

 

ちょっと買いかぶりすぎているのが気になり、自分は引き気味だった。

 

同じ日に、営業担当から電話があったときにはじめて聞く会社に行った。

 

営業担当に言われたのは、「私は行けないので、一人で行ってほしい」と。

 

こちらは、歴史が浅いが上場をしているメーカーだった。

 

回路やFPGA設計の技術者を探しているとのことだった。

 

ごくごく普通に話をしていく中で、「営業もいないことだし、気楽にお話ししましょう」と言われて、リラックスして話ができた。

 

一つ感じたのは、業務の範囲が広くていろいろと経験できそうということだ。