派遣社員の客先単価
派遣社員には客先単価というものが存在する。
技術の社員だと、最低でも1日3万円くらいの単価になる。
本人の時給が2千円だとすると、10時間働くとすると、2万円になる。
3万円から2万円を引いたお金が、派遣会社の営業や事務の社員の給料となる仕組みだ。
派遣社員の単価については、自身が知ることはできない。
会社がどれほどのマージンを取っていることがばれてしまうので、教えてくれないのだ。
ある日、自分の単価を偶然知る機会があった。
別の派遣会社の社員が「ここに書いてありますよ」と教えてくれた。
部署の経費を管理している台帳にあったのは、まぎれもなく自分の単価だった。
その金額は、一ヶ月70万円。
すなわち、会社には年間840万円が入ることになっている。
一方、自身の年収はせいぜい450万円なので、マージン率は46%となる。
一般的に、特定派遣と呼ばれていた派遣社員の場合、40%程度と言われているが、それを大きく上回る数字だった。
派遣社員の悲しい現実を知った瞬間だった。