転職活動を続ける
派遣会社に所属して3年目から、本格的に転職活動を再開するようになった。
昇給も少ないし、派遣会社でずっと働くことは自分にとっても得にならないと考えたからだ。
幸いなことに、派遣社員というのは、自社の社員が職場にいなければ、誰かも干渉されずに転職活動ができる。
帰宅時間も基本的に自由だったので、早く帰宅してそのまま転職活動をするなどということをよくやった。
契約社員時代は、転職活動で下に見られることが多く、かなりひどい扱いを受けてきたが、派遣会社の正社員になってからは、それもなくなってきた。
電験三種という資格を取得したためだろうか、書類選考も高確率で通過するようになった。
ただ、二次、三次面接となると簡単には通らなかった。
このとき応募したのは、外資系の企業数社、メーカー数社とやや強気に、ある程度の雇用条件の会社だった。
不思議なことにこれらの会社の書類選考に通るようになっていた。
最初に入社したメーカーで働いてからすでに9年、電気設計という業務経験も長くなり、年齢相応の技術を持ち始めていたからだろうか。
ただ、40歳も目前となり、転職するなら今が最後という気持ちもあり、焦りもあった。