リーダー職として配属された職場
リーダー職として某企業に派遣社員として配属された。
最初入社して簡単な事務手続きを行った後、自分の配属部署に案内された。
そこには、面接のときに合った人がいた。
あとで知ったのだが、部長兼役員の偉い人だった。
その次に紹介されたのは、定年再雇用のおじいちゃんだった。
この2人が今後の上司になる人だった。
とりあえず、指示があるまでそこいらに座っていてと言われて、散らかった机の上の本や箱をどけて、支給されたパソコンを開いた。
2日ほど経過しても指示がなかったが、3日ほど経過した後に、小さな仕事が与えられるようになった。
最初は簡単なケーブル図をトレースするような仕事だったが、徐々に電気設計の仕事を与えられるようになった。
この時期、業務経験も長くなり、誰かに聞かなくても自分で調べて仕事ができるようになっていた。
自分と同じ仕事をしている人は自分しかおらず、ずっと一人で仕事をしている感じだった。
負荷調整も一人、勤務時間も一人で決めた。・・・派遣社員なのに。
景気も良い会社なので、みんな他人に無関心だったのかもしれない。
正直、この会社で働くことが楽しくて仕方がなくなってしまった。
今まで、怖い先輩の上司の顔色を窺いながら仕事をしていたのと比べると天国のような世界だった。