派遣社員時代に何度か給与交渉をしたことがある。
給料が上がらないことに不満があり、営業所のマネージャーやもっと偉い人と何度か話をした。
交渉をするには材料が必要なので、いくつか材料を用意した。
電気設計という仕事の平均的な給料や、自社の求人票に書いてある給与例などだ。
回答は次の通りだった。
「景気の良いときに入社した人がいて、たしかにそのくらいの人もいる」
「昇給したら給料を下げないのが会社の方針なので、上げることが難しい」
なるほど、たしかに理屈に合っている。
給料を下げないことは、社員を引き留めるのに十分なネタだ。
結局話は聞いてもらえたが、昇給はしてもらえなかった。