自分は勤労学生だったので、親から援助されることもなく、自立した生活を送っていた。
収入源はいくつか掛け持ちしていたアルバイトだった。
プログラマ、実験補助、日雇い派遣など。
勉強をしている時間以外は常に仕事をしている生活だった。
学生時代の最終年は4つの仕事をしていたため、始めて確定申告をした。
自分の中ではすごく仕事をして、すごく稼いでいる感じがした。
だが、確定申告をした結果に愕然とした。
税込み年収150万円。
30歳で年収150万円は、世間一般的に見たらあまりにも少ない。
だが、これが夜間学生の稼げる限界だったのも事実だった。